痛みの治療について
痛みの治療にあたっては、患者さんの症状や身体所見から「痛みの原因」を突き止め、それに合わせた治療(神経ブロック注射やトリガーポイント注射、薬物療法など)を行っていきます。
今まで、どうしても痛みが解消されなかったような方は、一度ご相談ください。
トリガーポイント注射
肩や背中、腰などのトリガーポイント(押すと痛みが広がる、しこりのようになっている部分)に局所麻酔剤を注射します。
トリガーポイントは、その周辺や、少し離れた場所に関連痛(放散する痛み)を発生させることがあります。
トリガーポイントによる肩や背中、腰の痛みが数ヵ月続いている状態を筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)と言います。
トリガーポイント注射を行うことで、痛みを除去する効果が期待できますので、肩こりや腰痛で辛い思いをなさっている方は、トリガーポイント注射を考えてみるのもいいかもしれません。
なお、この注射では非常に細い針を使いますし、刺入する深さも1センチ程度ですので、痛みはほとんどありません。
薬物療法
痛みの治療の中でも薬物療法はとても重要な治療法で、最も一般的な方法でもあります。
よく知られている消炎鎮痛薬をはじめ、ヒアルロン酸やステロイド剤(関節内注射)といったものを病態や症状に応じて適宜組み合わせたりしながら投与し、痛みを和らげていきます。
トリガーポイント、関節内のヒアルロン酸注射、腱鞘内注射を行う際、当院ではその製剤に応じてとても細い注射針を選択しており、注射時の痛みの軽減を目指しております。